読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Soyのブログ

ACTH単独欠損/続発性副腎不全

似たような症状の人へ

似たような症状の人がいるようなので、少し役に立つかもしれない情報をまとめておく。

 

1. 副腎不全の治療指針

【PDF注意】http://square.umin.ac.jp/endocrine/hottopics/20140311sinryousisin.pdf

 ここに載っているお医者さん達なら、副腎に詳しいはず。

これはなぜか最終バージョンではなく、前まであった最終バージョンは削除されてしまっているのは残念。

9ページ目の一番上に、早朝血中コルチゾール基礎値による副腎皮質機能の判定に関する報告、とする表が載ってる。副腎不全ほぼ確診・グレーゾーン・正常、と三つの段階で区切ってある。

上の指針とは少し違うけれど、わたしが検査入院をした病院では、早朝コルチゾールが 8μg/dl 以下だと副腎不全とみなすと言っていた。コルチゾールは日内変動はもちろんのこと、日によっても多少ゆらぐので、緩い方の基準(PDFの方)で低いとされる値だったら、詳しく検査する価値はあると思う。

 

2. もし副腎不全が否定されたら、この本の著者のところに掛かろうかなと思っていた。

Amazon.co.jp: 内科で診る不定愁訴―診断マトリックスでよくわかる不定愁訴のミカタ: 國松 淳和, 加藤 温: 本

実際診察を受けたことがないので、どんな先生かは分からないが、この本自体は副腎不全や多発性硬化症など、見落とされやすい病気も載っていて良いと思った。

 

3. 大学の医学部の図書館とか、医学専門書店などはまっとうな情報が得られやすいと思う。わたしは医学部の付属図書館で上の本を見つけた。また、確定診断は大きな病院でなければできないのだが、その病院を選ぶ際、医学部付属図書館で見つけた医師向けの内分泌の手引書の、副腎の項目を執筆している医師のいる病院に行った。

 

わたしは医師ではないので、責任もってこういった情報を提供できない。あくまでも参考程度にしてほしい。

 

9/11 追記:

内分泌科の医師が、親切にも以下のようなコメントを残してくれた。参考になると思うので、こちらにも転載しておく。えんどくりのろじすとさん、もし問題あればご一報ください。

------------------------------------------------------------------------------------------

えんどくりのろじすと

内分泌の診療をしているものです。
お話を読んで、とても心が痛みました。長い間、つらい思いをされたのですね。

内分泌は内科のなかでも、専門とする医師は少ない分野です。内分泌疾患自体も珍しいと思われがちですが、甲状腺疾患を有する人はけっこういますし、内分泌を専門とする医師がもっと増えてほしいと願っています。(副腎、下垂体疾患の患者さんはやはり少ないですが)

そしてご指摘のように、副腎ホルモンの検査をすることはあまり一般的ではありません。これはなかなか難しい問題なのですよね…。
もし外来でACTH、コルチゾールを測ったとしても、専門でないとけっこう評価は難しいです。

倦怠感があるので調べてほしいとおっしゃる方に測定することがありますが、早朝安静時でコルチゾールが10を切る人はけっこういます。けれども、この人たち全てが副腎機能低下症かというと、必ずしもそうではないのですよね。
まず、早朝ならせめて8時くらいが望ましいのですが、病院に来てなんだかんだしているうちに測定するのは9時すぎてしまったりします。Soyさんはご存知かと思いますが、日内変動で早朝をピークにコルチゾールは下がってくるので、採血時間が遅くなるほど低値になりやすいです。

また、早朝であったとしてもたまたま低い場合もあります。ホルモンとは変動するものなので、そういうこともあります。不規則な生活を送っている人などもいますし。

測定して低下が疑われれば、診断をつけるために内分泌専門の病院に入院して負荷試験などを行う必要があります。ここで診断される場合もあれば、結局そうじゃなかった、あるいはグレーゾーンという場合も多々あります。もちろん、どの結果になったとしてもそうやって調べたことは意味のあることだと思います。

ただやはり初めから正解がわかっているわけではない状態で、ここまでまっしぐらに副腎機能低下を疑って精査を進めていけるかというと、なかなか難しいかもしれません。比較的まれな病気ではあるし、他の原因があるのかもしれないし、外来で一度測っただけでは診断の決めてにはならないし…というので、ACTH、コルチゾールを測るのはそこまで一般的に普及しないのではないかと愚考します。

もちろん、この現状をよしとしているわけではありません。たとえ多くの人はそうではなかったとしても、ガチの副腎機能低下の人はいるわけで、そういう方をすくいあげるためにも強い倦怠感を訴える方には、一般内科でも副腎ホルモンを測定することをもっと周知していかねばと思います。
(もちろん倦怠感だけではなく、低血糖、低血圧、低ナトリウム血症、好酸球上昇などの合併も参考にしますが、こういうことを念頭におけるのは、やはり慣れている専門の医師なのですよね。もちろん専門じゃない医師でもきちんと知っている人もいますが)

長くなってしまってすみません。まるで医者側の言い訳のようにも聞こえるとは思いますが、Soyさんのお話には深く賛同したうえで(最後のパラグラフ、簡潔にまとまったアドバイスだと思いました)、医者側の視点で補足させていただきました。多くの方がこの記事を見ていらっしゃるようですので。

ただ、専門ではありますが、学術的というよりも自分の診療上の経験からざっくり語っている面があります。あくまで一医師の一意見として読んでいただければと思います。

 

 ------------------------------------------------------------------------------------------