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Soyのブログ

ACTH単独欠損/続発性副腎不全

【重要なお知らせ】副腎疲労という概念について

副腎疲労という概念について

わたしの記事を読んで、ご自身の体調不良は副腎の不調に因ると考え、副腎疲労という概念に行き着く方がちらほら見られることに、大きな危機感を持っています。

 

副腎疲労という概念は、副腎不全や副腎機能低下などと異なり、医学的に確立された疾患概念ではありません。後日わたしの考えの詳細をアップしますが、もしわたしと似た症状の倦怠感を長期的に感じておられるなら、内分泌科に行くことを強くお勧めします。副腎疲労を謳っているクリニックが自由診療で高額ということもお勧めできない理由の一つではありますが、副腎不全の原因の詳細を検査できないようなクリニックに掛かると副腎不全を見落としかねない、ということが最も大きな理由です。副腎不全が単発のコルチゾール検査のみで確定されることはあまりなく、多くの場合、様々な負荷試験を経て診断されます。これらの負荷試験ができないクリニックでは、診断を下せないはずなのです。もし副腎不全が見落とされると、場合によっては生命の危険にすら繋がります。どうか、内分泌科、できれば続発性副腎不全の治療経験があるところに掛かって欲しいと強く願います。どの病院に掛かれば良いのか分からない方は、こちらの記事( 似たような症状の人へ)も参考になると思います。

 

わたしの書いた記事を読んでいただければ分かるように、わたしは標準治療でないという理由だけで、必ずしもその治療を受けることを否定したりはしません。標準治療がある場合はそれを優先することが大切ですが、標準治療が見つからない場合や、体調を整えるために標準治療と併用して漢方薬鍼灸サプリメントに頼ったりすることが、体調が改善に繋がる場合もあると思っています。しかし、そんなわたしでも、副腎疲労という概念に対しては、かなり否定的です。治療法として確立されていないというだけでなく、患者さんが副腎不全だった場合危険ですらありますし、さらに科学的に色々とおかしな点があるからです。倦怠感で働けない中で、高額の医療費を支払い、その上効果の薄く、有害な治療を受けてしまう患者さんが出てしまうのではないか、と心底心配しています。